ライフスタイルの変化をきっかけに、研究開発から海外事業部へ。世界の人々と関わる海外事業部での仕事は、これまでと異なる気づきをもたらす、新たな挑戦となりました。
初めての業務に
期待と不安が入り混じる。
研究開発職として阪本薬品工業に入社した私は、産休育休から復職するタイミングで海外事業部へと異動しました。研究開発の仕事は好きでしたが、研究所が自宅から遠かったこともあり、子育てしながら働くには異動するのが最良だと自ら判断しました。海外事業部の業務は、内容はもちろん環境も研究開発と全く異なります。英語でのコミュニケーション、貿易事務、すべてが初めての挑戦です。まさか自分が英語を使って仕事をするなんて思ってもみませんでしたが、期待と不安を抱きながらも「せっかくのチャンスを生かしてみよう」とフレッシュな気持ちで一から学んでいきました。
海外とスムーズに
取引するための私たち。
当社はフィリピンの子会社(SOCC)や海外原料メーカーからの原料の輸入や海外顧客への製品の輸出、また商社機能を持つ部門での商品の仕入れを行なっています。その中で私たち海外事業部は、製品の受発注、貿易書類の作成や確認、輸送の手配などを担当しています。営業を始めとする他部署の方々が海外の取引先と円滑にコミュニケーションを取るためのサポートが私たちの役割です。また、医薬品の卸売販売も行う当社には、医薬品営業所管理者(薬剤師)の在籍が必須です。海外事業部での業務の他にも、医薬品営業所管理者として、医薬品が適切に流通しているかを管理監督しています。
これまで見ていた世界は、
ごく一部でしかなかった。
海外事業部に異動して、特に感じたのは視野の広がりです。まず、関わる人が格段に増えました。海外事業部では社内外問わず多くの方との円滑なコミュニケーションが求められます。取引先は外国籍の方であるため、言語はもちろん考え方も異なります。慣れない英語を使ってメールでやり取りをする際には、相手に自分の言いたいことが明確に伝わっているか、どんな言い回しなら失礼がないかなどに意識を働かせるようになりました。さらに、研究開発職時代では新しいものをいかにして生み出すかに注力していましたが、現在では製品をつくったその後をこれまで以上に考えるようになりました。自分が以前手がけた製品を自分の手で海外に送り出す経験を通して、当社のグリセリン製品がより多くのものに使用され、国内外問わずたくさんの人の手に渡ってほしいという想いが研究開発職のときよりも強くなっています。
これからは、
恩送りをしたい。
復職から現在までを振り返ると、周りのサポートがなければここまでやってこられなかったと感じています。新しい業務を一から教え、困ったときには助けてくれた方。子育てをしながら働くことの大変さを理解し、支えてくださった方。周囲の方々には本当に感謝しきれません。また、日々働きやすい環境を提供してくださる会社にも感謝しています。これまで助けてもらった分、今度は自分が他の誰かを助ける「恩送り」をしていきたいです。まずは今よりも高い英語力やスキルを身につけて、今後も活発になっていく当社のグローバル展開の中で活躍できるようになること。加えて、これから社内で産休育休を取得する方たちの力になりたいとも思っています。不安なことがあれば相談に乗ったり、業務の分担など物理的なサポートをしたり。自分の経験を活かしてできることをしていきたいです。
語れるものは
あるか。
世界と会社の
架け橋になる、
これが私の
新しい挑戦。
K.Y/
海外事業部/
2010年新卒入社